『もしも暗闇がこわかったら夜空に星をくわえましょう』/クーパー エデンズ | あんなこと本のこと
-
- クーパー エデンズ, Cooper Edens, 角田 光代
- もしも暗闇がこわかったら夜空に星をくわえましょう
なんだか、いい。
この絵本、アメリカでは多くの賞を受賞し、
100万部以上売れて、ベストセラーになったそうです。
※訂正:この絵本ではなくて、もう一冊の方『もしも空が落ちてきたら朝食に雲をいただきましょう』
の方でした。
(『もしも空が~』の記事は→こちら
)
「ふ~ん、こんな本が・・・なんでだろう?」
と、思って読み始めましたが・・・。
真四角のこの本は、開いてみると、
左のページが、2行ほどの短い文章。
右のページが、絵になっています。
私が好きなのは、たとえばこんなページ。
”あなたの世界がほろほろほどけてしまったならば
しっかりと水平線に結びつけましょう”
右のページは、水平線のところに安全ピンがとまった絵になっています。
他にはこんなのも好き。
”おっきなおっきなタコが あなたを乗せて逃げるというなら
いっそのこと 思いきり運命に流されてみましょう”
”迷子になってしまったのなら
あなたがいるところはどこでも あなたの家だと思いましょう”
他にも素敵なページがいっぱいあります。
クスッと笑えたり、ジンとしたりして、読みすすめていくうちに、
いつのまにかページが終わって、
気がつくと、そこには、なんだかちょっと泣きたいような、感動している自分がいます。
100万部のベストセラーになったワケにも納得。
なんてことはない本のようだけど、不思議な魅力に溢れた、いい本です。